「どの昔話絵本がいいんだろう」
いろんな昔話絵本が売られていて迷いますね。
どうせ読むなら、身になる絵本を選びたくありませんか。
昔話絵本の中には勉強や生活をグッと楽しくする絵本があります。
この記事では絵本と昔話を学んだ３児の母が、「いい昔話絵本を選ぶポイント」や「オススメの絵本」を紹介します。
▼文字がメインの昔話の読み聞かせの本も紹介しています。
いい昔話絵本を選ぶ理由４選
勉強や生活をグッと楽しくする昔話絵本は、「口語りの昔話に忠実なお話」であることと「正確な絵が描かれている」絵本です。
そんな絵本を読んだらどうなるのか、まとめました。
- 口語りの昔話と同じく繰り返しが省略されていないお話を聴くと、経験の少ない子どもは「あ！知ってる」と安心してお話を聴けます。
- 口語りの昔話と同じく、直接教訓を伝えていない終わり方は、子ども自身で価値観や考えを培います。
- 服や建物が正確に描いてあると、子どもはイメージが沸きやすくなって行事をもっと楽しめます。節分の豆まきも「鬼」の雰囲気や持ち物をしっかりイメージできるからこそ楽しめるもの。
- 俳句や百人一首、漢文や古文、歴史、社会など学校で昔の日本を学ぶときに、具体的に昔の日本をイメージできると、勉強がグッと理解しやすくなります。
昔話絵本を選ぶときのポイント
勉強や生活をグッと楽しくしてくれる昔話絵本は、昔話に忠実である本です。
見分け方は、この２つ。
- 地味め、素朴な絵柄の絵本
素朴な絵柄の絵本には正確な昔話が多いです。 - 奥付を見る
奥付とは絵本の最後のページに書かれている出版社や著者が書かれている部分。
再話者や画家の紹介があればぜひチェックしてください。
昔話や民話の研究をしている経歴があれば良いでしょう。
【まずはコレ】日本の昔話絵本ベスト４
最初にどれを読んでいいか分からない方は、ぜひこちらの本から読んでみてください。
実際に子どもに読み聞かせして、特に子どものリアクションの良かった本を選びました。
勉強や生活をグッと楽しくしてくれます。
だいくとおにろく
4歳～
登場人物が２人だけでストーリーが追いやすく、昔の道具もでてこないので、小さい子や初めての昔話絵本にピッタリ。
横長に話が進んでいく絵巻物風の絵や、色彩豊かな大和絵風など隅々まで凝ってます。
幼児絵本なのに日本文化がじっくりが感じられます。
実はこの絵本カラーとモノクロのページが交互になっています。
大和絵風のキレイな色を出すために、普通より一色足して印刷することに。その代わりモノクロのページを作ってコストを削減したそうです。色の美しさに驚きます。
ポチップ
大きな川に橋掛けを頼まれた大工。川を見に行くと「ぶっくり」鬼が現れて、大工の目玉と引き換えに橋を架けえてやると取引を持ち出しますが……。（出版１９６７年）
ももたろう
子どもに日本一有名な昔話を聴かせるならこれ。
112万部*も売られています。
有名な絵本編集者が細部までこだわったので、子どもに「ももたろう」のしっかりしたイメージが育ちます。
ポチップ
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川で洗濯をしていると、桃が流れてきて……。（出版 1965年）
定番の日本昔話の絵本２選
つるのおんがえし
3，4歳～
ポチップ
おじいさんがに罠にかかった鶴を助けます。鶴は人間の女の子に姿を変えて、おじいさんとおばあさんの家に住み、美しい布を織るのですが……。（出版 1966年）
いわさきちひろさんの透明感ある絵が儚い話にピッタリ。登場人物はおじいさん、おばあさんと女の子なので、鶴女房（大人の男と女）より幼児にも親しみやすいと思います。
怖い日本昔話の絵本２選
さんまいのおふだ
4歳～
ポチップ
山へ花きりに行った小僧が、鬼ばさにつかまりそうになるたびに、便所の神様がくれた三枚のお札を次々に投げて、命びろいするお話。スリリングな中にもユーモアあふれるお話。（出版 １９７８年)
神さま、おにばば、繰り返し、トンチのきいた終わり方と、昔話の定型を詰め込んだようなお話。
「テンテン てらのこぞう、 かお みろ、 かお みろ」「ガラヒチ ガラヒチ」と昔話っぽい口調も楽しくて４歳長男もよくマネしてます。
絵本とあわせて本も読むといい
▼文字がメインの昔話の読み聞かせの本も紹介しています。
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