小さいころに触れる絵本は、良い本を選びたいですよね。
そこでオススメするのが20年以上、長いときは100年以上、子どもに読み継がれてきたロングセラー絵本。
ロングセラー絵本は、子どもにも親にもメリットがたくさん。
例えば
- 夢中になる絵本が多い
- 勉強の土台が身につく
- お金と時間が節約できる
この記事では、絵本の勉強をした3児の母が、実際に読んだロングセラー絵本の中から、「これだけは2歳のときに読んであげたい」と心から思った絵本を厳選しました。
大人が読み聞かせを楽しめるように、絵本の裏話なども紹介しています。
リエシカ
- 未就学児3人のママ
- 保育士資格あり
- 育児本300冊&絵本の関連本50冊読破
\絵本の裏話・隠れネタ発信中/
▶【X(旧Twitter) 】
▶【stando.fm(ラジオ)】
\メディアまとめ/
▶リットリンク
ロングセラー絵本はいいことづくめ
「最新作」「書店員・先輩パパママのおすすめ」など、いろんな絵本が書店に並んでいます。
「結局どれを選べばいいの?」となりますが、
ロングセラー絵本が圧倒的におすすめ。
理由はこの3つ。
- 夢中になる絵本が多い
- 勉強の土台が身につく
- お金と時間が節約できる
一つづつ理由を説明しますね。
詳しい説明はいらない方は、スルーされてください。
詳しい説明が欲しい人のために、簡単に解説します
夢中になる絵本が多い
ロングセラー絵本は、子どもに読み続けられたから生き残っています。
時代に左右されない魅力があるから、たくさんの子どもが夢中になっています。
多くの子どもが好きになったからこそ、自分の子どもも没入する可能性が高いです。
勉強の土台が身につく
ロングセラー絵本の特徴は
- 新しい絵本と比べて文が長め
- 主語述語がきちっとある整った文
- 豊かな表現の言葉が多い
きれいな日本語に、幼い頃からたくさん触れると、語彙力や読解力が育ちます。
語彙力や読解力は、すべての勉強の土台になる大切なもの。
ロングセラー絵本を読むことで、勉強の土台が自然と育ちます。
お金と時間が節約できる
絵本って意外と値段が高いですよね。
収納スペースも限られているので、できるだけ「一回読んで、もう飽きた」は避けたいところ……。
ロングセラー絵本は、多くの子どもが夢中になったので、自分の子どもも好きになる可能性が高い絵本。
ロングセラーを選ぶことで、絵本を買い直すお金や時間が大きく節約できます。
2歳児向けの絵本を選ぶときのポイント
「身近なものがでてくる」「繰り返しがある」「リズムがある」絵本が良いでしょう。
身近なものがでてくる
2歳になるとできることがグっと広がります。
お着替え、料理、など自分に関わりのあることが、イメージしやすく分かりやすいと思います。
動物なども身近で見られる犬や猫のほうが、お話についていきやすくなりそうです。
繰り返しがある
なにごとの経験も少ない子どもにとって、知っている展開や言葉が繰り返されると、安心してお話を聴けます。
世界中の民話や、日本の昔話でも繰り返しのお話が多いことからも、繰り返しが子どもにとって楽しくて大切ということが分かります。
リズムがある
子どもは絵本を耳から聴くので、文のリズムや語呂は意外と大切です。
日本人に気持ちの良いリズムとして、俳句など使われている、七五調がいいでしょう。
2歳児向けオススメ絵本8選
絵本の勉強をした3児の母が、膨大なロングセラー絵本の中から「2歳のうちに、これだけは読んであげたい」と思う絵本を厳選しました。
選んだ基準はこちら。
- 多くの子どもが夢中になったロングセラー
- 2歳の発達にピッタリ合っている
- 実際に読み聞かせて、子どもが気に入った
おすすめ順にランキングしていますが、この中の絵本はどれを選んでも間違いなしです。
どうしても悩んでしまうなら、①②③のどれか(むしろ3冊とも)を選べばOKです!
①ちいさなねこ
初めて本格的なストーリーを読むなら、まずはこれ。
【絵本情報】(作)石井桃子 (絵)横内襄 (出版社)福音館書店 (初版)1967年
初めてのストーリー絵本にぴったり
子猫が家の外へとびだした!子どもに捕まったり、車にひかれそうになったり、危機一髪を逃げ切りましたが……。
余白多めに描かれた絵や、分かりやすい簡潔な文で、小さい子にも分かりやすいストーリー絵本、。
子どもが安心する、優しい結末もいい
子猫の冒険したい気持ちが、小さい子どもにシンクロするのか、長男も長女も大好き。
著者の石井さんが昔飼った猫がモデル。
5,6年かけてお話を考えました。
画家の横内さんは会社員でしたが、絵のすり合わせに石井さんの家に通い、ほぼ徹夜でこの絵本を描いたそう。
②わたしのワンピース
何度読んでも楽しい!子どもが口ずさむ、リズムいい言葉も◎
【絵本情報】(作)にしまきかやこ (出版社)こぐま社 (初版)1969年
図書館でいつも貸し出し中の人気絵本
うさぎさんが自分で作ったワンピースを着てお外へ出かけると……。
空から白い布が落ちてきた、という始まりから可愛いお話。
ワンピースの柄が変わる楽しいお話に、何回読んでも盛り上がります。
「ラララン ロロロン」「ミシン カタカタ ミシン カタカタ」など子どもがすぐマネできる楽しいリズムも、人気のヒミツ。
長女2歳が「ミシンカタカタよんで」と、エンドレスリピートでせがんできた一冊。
③ぐりとぐら
料理×動物×お菓子 子どもの大好きが詰まってる
【絵本情報】(作)なかがわ りえこ (絵)おおむら ゆりこ (出版社)福音館書店 (初版)1967年
圧倒的な人気を誇る、日本ロングセラー絵本の代表作
野ネズミのぐりとぐらが森へ出かけると、道に落ちていたのは……。
ぐりとぐらのシリーズの第一作目。
素朴だけど可愛い絵に、料理、動物、お菓子と子どもの大好きなものが詰まった一冊。
長男3歳も長女1歳も何十回も読んでいるけど、まだまだ好きな本です。
リズムや言葉選びのいい中川さんの文は、とても読みやすく、子どもマネしやすいようす。
名前の由来は、著者二人が子どもの時に読んだフランスの絵本の中に出てくる歌だそうです。
↓こちらも読むと、もっと楽しくなります。
④てぶくろ
子どもの大好き繰り返し話!こんな美しい絵本を見せてあげたい
【絵本情報】(作)エウゲーニー・M・ラチョフ (出版社)福音館書店 (初版)ロシア:1951年 日本:1965年
発行部数第7位*と冬の定番
おじいさんが落とした手袋の中に、動物たちが入ろうと訪ねてきます。
ネズミ、カエル、ウサギ・・・クマまでも!
冬の定番のウクライナ民話です。
分かりやすい繰り返しのストーリーが、幼児にぴったりです。
絵が繊細。かつイキイキしている。手元にずっと残しておきたくなる
長男2歳は、手袋の中に動物が入るにつれて手袋に戸が付いたり、ベルが付いたり、細かい変化を見るのが楽しそうです。
元の民話には「冬」という設定はありません。
絵本を描いたラチョフが冬の物語にしました。
だから「冬」「雪」の言葉も出てきませんし、冬眠するはずのカエルやクマが登場します。
参考図書:松居直(1978).『絵本をみる眼』 .日本エディタースクール出版部.
⑤ガンピーさんのふなあそび
【絵本情報】(作)ジョン・バーニンガム (出版社)福音館書店 (初版)日本:2020年
(受賞/推薦など)英国ケイト・グリーナウェイ賞。
川の前に住むガンピーさんは、ある日小舟で川を下りますが、子どもや動物がつぎつぎに「わたしも乗せて」とせがんできて……。
犬や猫などの身近な動物が出てくる
繰り返しのお話で、小さい子にピッタリ
動物が好きな長女2歳はエンドレスリピートでせがんできます。
どこまでも優しいガンピーさんのセリフで、読んでるといつも優しい気持ちになれます。
被っていた帽子が取れて、頭が見えます。「あれそうだったの?」の頭は必見。
⑥おおきなかぶ
初めての昔話に。繰り返しの内容も2歳に断トツおすすめ
【絵本情報】(再話)A・トルストイ (訳)内田 莉莎子 (絵)佐藤 忠良 (出版社)福音館書店 (初版)1966年
子どもにこういう絵を見せてあげたい
おじいさんが植えたカブはどんどん大きくなりました。ある日カブを抜こうとしましたが……。ロシアの昔話。
絵がとにかく美しくて温かみもあって、子どもにこういう絵を見せてあげたいものです。
休憩しているおじいさんとおばあさんの会話が聞こえてきそう。
繰り返しのストーリーなので、小さい子でも分かりやすくて楽しめます。
有名な彫刻家。慣れない絵画を描くために、鏡に向かって引っ張るポーズをしてスケッチしますが、押しているように見えると、何回も描き直しました。
⑦かばくん
【絵本情報】(作)岸田 衿子 (絵)中谷 千代子 (出版社)福音館書店 (初版)1966年
ゆったりの絵本時間にしてくれる
動物園に朝がきた。飼育員さんとかめのこが来て、おっとりマイペースなかばくんのユーモラスな一日が始まる。
短くて楽しい詩と、ダイナミックな絵がで、のんびりした気持ちになる絵本。
いろんな登場人物の目線から読めるます。
誰が喋っているか分からず、子どもに聞いてみたら、自分と違う人物だったりして楽しかったです。
歌の歌詞からできた作品。著者と画家は同じ美術学校に通っていた縁もあり『かばくん』が生まれました。
表紙はかばくんだけですが、背表紙も広げると、裏表紙のかばのこも並んでダイナミックに!読む前に広げてみてください。
⑧ねっこぼっこ
100年以上読み継がれる、2歳にピッタリすぎる名作
【絵本情報】(作)ジビュレ・フォン・オルファース (訳)秦理絵子 (出版社)平凡社 (初版)ドイツ:1906年 日本:2005年
土臭くあたたかく、何回も読んであげたくる
ねっこぼっこ(という土の中に住む子ども)が自分で服を繕ったり、春の準備を始める。
そして虫たちと外へくりだす・・・・・・。
2歳に必要なことがギュッとつまった内容
身の回りのことを自分ですること、季節を楽しむこと、優しいお母さん。
75調の心地いい詩で、ストーリーがすすみます。
わすれなぐさ、ひつじぐさ、など花の名前が出てくるので、うちの子はいつのまにか花の名前を覚えました。
額縁のように飾られた草花は、根っこまで描かれていて、作者の自然への愛を感じます。
100年以上前に描かれました。
虫や花が身近で、身の回りのことは自分でする。
これが生活の本質だなあと、改めて気づかされる絵本。
子どもの「好き」をもっと広げる【絵本グッズ】もおすすめ
「同じ絵本を何回も何回も読んでと、せがんでくる」
そんな子どもが没入した絵本のキャラクターグッズはいかがでしょう。
子どものお気に入りのキャラクターが、リアルの生活に紛れ込むと、きっと笑顔になる瞬間も増えます。
でも、どこで買えばいいんだろう?
絵本キャラクターグッズを買えるサイトはたくさんありますが、断トツでおすすめしているのが、絵本ナビ楽天市場店。
年間2,000万人が利用する、試し読みのできる絵本・児童書サイト絵本ナビのグッズ専門サイトです。
他の絵本グッズのサイトも知りたい方は、まとめ記事もあります▼
当サイトは、ロングセラー絵本検索サイトです。
▼年齢別:絶対読んで欲しい絵本を厳選!
0歳 1歳
2歳 3歳 4歳
▼その他のテーマで探したい方
検索ページにとぶ