「昔話の読み聞かせをしたいけれど、どの本がいいの?」という方。
本屋さんには昔話の読み聞かせの本がたくさんあって迷いますよね。
本によっては昔話が持つ魅力や効果が半減してしまうかもしれません。
私は3人の子どもに昔話を読み聞かせるために、昔話に関する本をたくさん読みました。
そこで子どもに大切と分かった「本物の日本昔話」を図書館で取り寄せたり、ネットで買ったりして実際読み聞かせました。
この記事ではその中から、特におすすめの本を紹介します。
昔話の本選びに迷っている方は、ぜひ子どもにメリット大の「本物の昔話」を手に入れてください。
▼昔話の【絵本】も紹介しています。
リエシカ
- 未就学児3人のママ
- 保育士資格あり
- 育児本300冊&絵本の関連本50冊読破
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本物の昔話とは「語り継がれてきたままの話」
この記事で紹介する本物の昔話とは、昔の庶民の生活のから生まれ、口伝えに語り継がれてきたお話です。
農作業や動物がよく登場し、日本人が自然を身近に感じていたと分かるお話が多いです。
本物の昔話にはこんな特徴もあります。
- 「とんとん昔があったとさ」など初めの言葉で始まる
- 「どっとはらい」など締めの言葉で終わる
- 繰り返しのお話が多い
本物の昔話はあまり売っていない
実は市販で売っているのは、語られてきたのとは違うお話が多いです。
例えば
- 「○○は井戸に落っこちました。だから嘘はついてはいけません」と教育的な文を足している。
- じさが可愛がっていたカニを「茹でて食べてしまいました」→「家から追い出しました」と改変している。
本来の昔話は意味の分からない内容になっていることも多いし、残酷な話もあります。
子どもはそういう話を受け入れるし,必要でもあります。
「残酷な話をして大丈夫かな」と心配になるかもしれませんが、大丈夫。
子どもに悪影響を及ぼすものが何百年(何千年)も受け継がれるわけありません。
「本物の昔話」=古くから口で語り継がれてきたままの形のお話です!
本物の昔話を読み聞かせするメリット
本物の昔話を聞くこと自体楽しいですが、たくさんお話を聞くとこんな嬉しいメリットもあります。
- 集中力が付く
- 想像力が高まる
- 教訓や価値観を知る
集中力がつく
昔話は耳で聞くもの。通り過ぎたら戻せない一回限りの言葉です。
「よく聞こう」と思って集中する力がぐっと高まります。
想像力が高まる
絵がない昔話は、自分で話を聞いて頭の中でイメージするもの。
たくさん昔話を聞くと、想像する力がつきクリエイティブな子になります。
教訓、価値観を学ぶ
昔話には世の中のことがギュッと濃縮されています。
昔話は良い人も悪い人もいる。
恩が返ってくることもあれば、どうしようもないこともある。
自分で道を切り開くこともあれば、人や自然の助けがあることもある。
直接的に伝えているわけではないけれど、たくさんの昔話を聞くと、子どもの心の深いところで価値観などが培われていきます。
本物の昔話は、話自体も楽しいし、それ以外にもたくさんメリットあります。
本物の昔話を読み聞かせするデメリット
本物の昔話は本屋に売っていない、図書館でもレパートリーが少ないのが困り物。
見た目も今どきなキラキラしていないためか、買う人も少く、本屋さんで見かけることはありません。
図書館に置いていたりしますが、図書館によっては1シリーズだけしか置いてなかったりします。
「本物の昔話の読み聞かせ本」を手に入れようと思ったら、店舗とりよせか、ネット通販しかありません。
日本昔話の読み聞かせ本オススメ3選
どの読み聞かせ本がいいのか?
私は図書館を4か所以上回ったり取り寄せしたり、買ったりして、本物の昔話かどうか自分で確かめました。
実際に子どもに読み聞かせして、子どものリアクションがよく、私自身も読んで楽しいと感じた本だけを紹介します。
タイトル | 金額(1冊) | 内容 | 特徴 |
---|---|---|---|
読みがたり 地方のむかし話 | ¥1,571 | 自分の地方の昔話 | 地方の地名や方言が沢山出てくる |
日本の昔話①~⑤ | ¥2,420 | 日本全国の昔話 58~65話/巻 | 絵も楽しめる 季節で巻が分かれている |
子どもに語る 日本の昔話①~③ | ¥1,760 | 日本全国の昔話 25話程度/巻 | 昔話口調が楽しめる |
読みがたり ○○のむかし話(各都道府県の昔話)
自分の出身の昔話が知りたい方へ
- 各都道府県で語り継がれている昔話
- 自分に親しみのある方言や地名がたくさん出てきて楽しい
- 本に登場する方言の一覧や、地名の地図もあって参照できるのが良い
このシリーズめっちゃ面白いです。
大阪の本なら、住吉やら大阪城やら知っている場所が登場して楽しく読めます。
両親や祖父母に知っている昔話があるか尋ねるのもいい。
ガイドの付録つきなんですが↓
「昔話ってなに?」「読み方のポイント」が簡潔に書かれてあって、初心者にもぴったり。
夫の出身地である福岡版は在庫切れで手に入らず…。(楽天で3万で販売されていました)
在庫があれば、すぐに買うのをおすすめします。
方言バリバリなので、あまり知らない方言の都道府県の本を買うと読むのが大変です。
私はその土地出身の友達に読んでもらって勉強中です~。
\ここから各都道府県版が検索できます/
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日本の昔話①~⑤
絵も楽しみたい・たくさん読みたい方向け
- 季節で巻が分かれているので、季節感のある話ができる。
- 共通語なので話しやすく、昔話口調も楽しめる。
- 赤羽末吉さんの美しくてどこかユーモラスな挿絵が入り、絵も楽しめる。
- 子どもが知らない昔の道具が登場しても、道具の絵を一覧できるページを参照できるので安心。
日本全国の代表的な昔話301話を網羅。昔話をしっかり楽しみたい人向け。
正確な再話の小澤俊夫さん×昔話に忠実な絵の赤羽末吉さんによる本。
全5巻の季節の分け方はこちら
巻タイトル | 季節 | 内容 |
---|---|---|
① はなさかじい | 正月から春 | 「夢見小僧」ほか58話。 |
② したきりすずめ | 初夏 | 「田植えぎつね」ほか59話。 |
③ ももたろう | 夏 | 「つぶ婿」ほか65話。 |
④ さるかにかっせん | 秋 | 「風の神と子ども」ほか61話。 |
⑤ ねずみのもちつき | 冬 | 「雪おなご」ほか58話。 |
読みやすく、絵の一覧も付いていて、初めてでもしっかり楽しめるシリーズ。
シーズンで話が分かれていて昔話が生活の中でリンクしやすく、普段の生活で昔話の一節をそらんじることが増えました。
\まずは一冊だけ買ってみては/
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子どもに語る 日本の昔話①~③
メジャーな昔話が知りたい・口調や雰囲気を重視する方
- 全国の昔話から子どもが喜ぶ話を選び抜いたシリーズ。各巻25話くらい収録されている。
- 程よく方言が入っていて昔話口調をしっかりめに楽しみたい方向け。
- 巻末んいある各話の簡単な説明は、大人は読んでおくと話をもっと楽しめる。
- 小さくて軽いので、外出のお供に最適。絵本と違って長い時間をつぶせていいですよ。
\全3巻。一冊からでも買えます/
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ネットで買ってすぐにでも始めよう
TVやゲームが好きでも、絵本を読まなくてもなぜか子どもが夢中になる本物の昔話。
楽しいだけでなく「集中力が付く」「想像力が高まる」「教訓や価値観を知る」などのメリットもあり、幼児の間にぜひとも読み聞かせしてあげたいものです。
本物の昔話の読み聞かせ本は実店舗では売っていることはほぼないので、ネット通販で手に入れてオススメです。
▼昔話の【絵本】も紹介しています。
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