家の中で過ごす時間が長い冬、絵本を読む時間も増えますよね。
語彙や表現が貧しい文だったり、絵だけが派手だったりする本も多く、良い絵本を選ぶのは年々難しくなっています。
そこでオススメするのが20年以上、長いときは100年以上、子どもに読み継がれてきたロングセラー絵本。
ロングセラー絵本を選ぶ良さはこちら。
・長い間読まれてきた魅力があるから、自分の子どもも夢中にりやすい
・整った長文や豊かな言葉が多いので、語彙力や読解力がグンと身につく
・絵本選びの失敗が減り、お金と時間の節約になる
この記事では絵本の勉強をした3児の母が、実際に読んだロングセラー絵本の中から、子どもの反応の良かった本をさらに厳選しました。
大人が読み聞かせを楽しめるように、絵本の裏話なども紹介します。
リエシカ
- 未就学児3人のママ
- 保育士資格あり
- 育児本300冊&絵本の関連本50冊読破
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冬に読みたいロングセラー絵本15選
「これだけは冬に読んで欲しい!」という本を真剣に選びました。
- 実際に読みきかせた
- 各年齢の子どもの発達に合っている
- 子どもの反応が良かった
こうして選定した絵本の中からさらに、冬をいろんな角度から楽しめるように厳選しました。
タイトルをタップで詳細へ飛びます
0~1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳 | 小学生 | 全年齢 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
タイトル | ゆきのひのうさこちゃん | はなをくんくん | しんせつなともだち | てぶくろ | ふゆめがっしょうだん | ゆうびんやの くまさん | ゆきのひ | だるまちゃんとうさぎちゃん | 14ひきのさむいふゆ | 雪のおしろへいったウッレ | ゆきむすめ | つるにょうぼう | 手ぶくろを買いに | スノーマン | 日本の昔話5ねずみのもちつき |
表紙 | |||||||||||||||
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出版社 | 福音館書店 | 福音館書店 | 福音館書店 | 福音館書店 | 福音館書店 | 福音館書店 | 偕成社 | 福音館書店 | 童心社 | 徳間書店 | 福音館書店 | 福音館書店 | 偕成社 | 竹書房 | 福音館書店 |
【0歳~1歳さん向け】冬の絵本1選
ゆきのひのうさこちゃん
雪が積もったある朝、うさこちゃんは外に遊びにいきます。そりすべりやスケートをしていたうさこちゃんでしたが、泣いている小鳥をみつけます。
出版 1963年(オランダ) 1964年(日本)
年齢幅広く楽しめるのが「うさこちゃん」シリーズの魅力。
黒い輪郭やハッキリした色は赤ちゃんでも見やすく、身近な服や動物が登場するので「ちゅんちゅん」「うさちゃん」と2歳長女も楽しみました。
しっかりしたストーリーや美しい言葉選びは大きくなっても楽しめます。
読むときは
石井桃子さんが75調的に訳してくれています。75調を意識して読むとリズムよく読めますよ。
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【2歳さん向け】冬の絵本2選
はなをくんくん
冬眠中のくまや、かたつむりや、りすたちが目を覚まして鼻をくんくん。何かに向かって走り出しますー。(出版 1947年(アメリカ)1967年(日本))
1歳終わりの長女が「ねんねちてる」、3歳長男も動物たちが総出で駆けていくページを見て「楽しそう」と何回も何回も読みました。
「だから白黒のページだったのね」と納得させられるラストページを見て欲しい。
ここだけの豆話
原本のタイトルは実は『THE HAPPY DAY』と日本語のタイトルと全然違います。奥付を見てみてくださいね。
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しんせつなともだち
雪の上にかぶが落ちているのを見つけたうさぎさんは、親切にろばさんのところへ届けます。するとろばさんは…。あったかくなる冬のお話。(出版 1987年)
子どもが大好きな繰り返し話で、なにごとの経験も少ない子どもが、安心してストーリーについていけます。動物やカブなど身近な登場人物なので、興味を持ちやすいのもポイント。
ここだけの豆話
画家の村山さんは演劇製作もしていました。登場する動物の衣装や家、1ページに外と家の中が見える構成など舞台のような演出をしています。
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【3歳さん向け】冬の絵本2選
てぶくろ
とにかく絵が美しくて、イキイキしていて繊細!
手袋の中に動物が入るにつれて、手袋に戸が付いたり、ベルが付いたり、変化が細かいのが楽しいです。子どもはそいうとこによく気づきますよね。
分かりやすい繰り返しのストーリーが幼児にぴったりです。
おじいさんが落とした手袋の中に動物たちが入ろうと訪ねてきます。ネズミ、カエル、ウサギ・・・クマまでも?!
絵本の発行部数第7位*と冬の定番になったウクライナ民話です。(出版 1951年(ロシア) 1965年(日本))
ここだけの豆話
冬の物語かと思いきや、元の民話は「冬」のお話ではありません。
この絵本を描いたラチョフが冬の物語に設定しました。
だから「冬」「雪」の言葉も出てきませんし、冬眠しているはずのカエルやクマが登場しています。
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ふゆめ がっしょうだん
葉っぱが落ちた木の、葉の柄がついていた跡、それが木の芽です。木の芽を拡大すると人の顔に見え、いろいろな木の木の芽を集めた写真絵本。(出版 1990年)
繰り返し登場するあるページに4歳長男と2歳長女がゲラゲラ笑った、とんでもないダークホース絵本。
ただの写真絵本じゃない構成が、さすが長新太さん。
長男「木ってこんなふうになってるの?」母「公園に身に行ってみようか」と言って出かけたけど、実物の木の芽は小さくて見つけるのは難しいのでご注意ください!
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【4歳さん向け】冬の絵本3選
ゆうびんやの くまさん
郵便屋のくまさんのクリスマス・イブの一日を描いたお話。寒い外で郵便を集めたり、郵便局で判子を押したり配達したあと、家へ帰ったくまさんは…。(出版 1981年(イギリス)1987年(日本))
郵便局の中やお仕事を知らない子どもでも、絵を見てお話を聴いてしっかりイメージできるようになっています。場所や小物がしっかり書き込まれてある絵に、情報が少なすぎせず、も多すぎもせず分かりやすく説明している文で、作りこまれた絵本だと感心します。
どんなに寒い日でも、誰かのおかげで世界は回ってるよねと、ほのかに感じさせてくれます(言わないように気を付けてます。)
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ゆきのひ
雪がつもったある朝、ピーターは外へ飛びだし、雪に足跡や線をつけたり、雪のやまをすべったり遊びます。『ピーターのいす』で有名なキーツの絵本。アメリカで出版された絵本でもっともすぐれた作品に贈られるコールデコット賞を受賞。(出版 1962年(アメリカ) 1969年(日本)/コルデコット賞)
ハッとするほど美しいコラージュ(貼り絵)と、雪の絵本には珍しく原色鮮やかです。
雪で子どもが遊ぶ素朴な内容ですが、これが子どもが見てる世界で、やりたいことだから子どもの心を掴むのでしょう。4歳長男は雪のやまをすべるページが「シューって!めっちゃ早いんだよ」とお気に入りです。
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だるまちゃんとうさぎちゃん
だるまちゃんのリンゴが転がり、坂の下のうさぎちゃんたちが拾ってくれました。だるまちゃんはうさぎちゃんたちと一緒に雪ウサギを作ったり、手袋やナプキンやりんごでウサギを作ります。(出版 1977年)
新聞紙や紙ナプキンで作るウサギは全て作り方が描いてあり、読んでも遊んでも楽しい絵本。
さっそく「うさぎのてぶくろにんぎょう作って」とせがまれました。
家で過ごす時間が増える冬にぴったりです。
小学生くらいは最後のりんごのくだりも楽しめそう。
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【5歳さん向け】冬の絵本2選
14ひきのさむいふゆ
吹雪が舞う寒い冬。森のねずみたちは家の中でおやつや、そりや、ゲームを手作りします。
出版 1985年
竹でソリを作っていたり、ゲームで使う紙の帽子が隠れていたり、じっくり見るのが楽しい。
4歳長男はこのシリーズを読むときはお決まりで、表紙に描かれた14匹のねずみの名前を確認しながら読んでいます。
お家時間が増える冬に、こうやって家で子どもと過ごせたらなと思わされます。
ここだけの豆話
- いわむらかずおさんの「タンタン」シリーズの絵本が、どこかに隠れています!
- 「とんがりぼうしゲーム」は、いわむらさんが子どもの時に兄弟とゲーム盤やルールを作って遊んだものです。
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雪のおしろへいったウッレ
ウッレが冬の森へ行くと霜じいさんが現れ、冬王さまのお城へ連れていってくれます。しろくまの門番が立つお城へ入ると、セイウチを脇に控えさせた冬王さまや、スケートぐつやソリを作る人たちに出会います。
出版 1907年(スウェーデン) 2014年(日本)
冬の本格ファンタジーはコレ。
4歳長男が身をを乗り出しながら見入ったり、雪遊びするシーンで「シューって!ソリ楽しそう」と始終ワクワクしていました。
小さな子でも、ベスコフの絵本ならファンタジーの世界にどっぷり浸ってしまいます。
「冬王」「霜じいさん」「雪どけばあさん」「春の王女」のネーミングもその姿も、とてつもなく可愛いです。
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【6歳さん向け】冬の絵本2選
ゆきむすめ
子どものいないおじいさんとおばあさんは雪で女の子を作りました。すると雪の女の子は歩き出し…。悲しさ残るロシアの民話。(出版 1966年)
絵本の発行部数第8位*との人気絵本『おおきなかぶ』を作った内田莉莎子さんと 佐藤忠良さんの再タッグ。
繊細すぎる表情に注目して欲しいです。子どもは細かいとこをよく見ているので、話は少し難しくても雰囲気を感じ取れるはず。
ここだけの豆話
絵を描いた佐藤忠良さんは実は国際的に有名な彫刻家。
文化功労者や文化勲章の候補に選ばれましたが、「職人に勲章は要りませんから」と言って辞退したそうです。
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つるにょうぼう
ある吹雪の日、よ平が傷を負った鶴を助けると、その夜よ平の家を美しい女が訪ねてきました。
出版 1979年
昔話絵の巨匠、赤羽末吉さん(大好き)が描く「鶴の恩返し」。
最後に鶴が飛び立って行ったシーンは初め「ん?」と思うので、見て欲しい。
赤羽さんの絵は品がありますが、この絵本も表紙裏が特に高級感あって好きです。
ここだけの豆話
赤羽さんは東北に出向いて服装や生活を実際に見たり、雪の写真を何百枚も撮って勉強しました。この絵本にも寒い地方での暮らしや雪の様子が正確に描かれています。
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【小学生向け】冬の絵本2選
手ぶくろを買いに
寒い冬のある日、母狐は子狐に手袋を買ってやろうと思い、子狐の片手を人間の手に変えて町へ送りだしますがー。教科書にも掲載された、『ごんぎつね』も書いた新美南吉さんの童話。
出版 1988年
情景が目の前に浮かぶような、言いまわしが絶品。子狐の見た目を「可愛い」と書いた描写はありませんが、文だけで可愛いとさえ感じます。子どもに聞かせたい日本語。
いろんな画家で出版されていますが、優しくて美しい黒井さんの絵のこの絵本がオススメです。
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【全年齢】冬の読みきかせ本
【読み聞かせ】日本の昔話 5 ねずみのもちつき
季節で巻を分けた昔話の読み聞かせシリーズの、冬の巻。「雪女」「笠地蔵」など58話を収録されています。(出版 1995年)
正確な再話の小澤俊夫さん×昔話に忠実な絵の赤羽末吉さんの、昔話の読み聞かせ本。
昔の道具の絵の一覧が載っているので、知らない道具が登場しても、子どもがイメージしやすいのが良いです。
読み聞かせは…
文だけなので、絵本より語彙も想像力も集中力も身につきます。
絵本がメジャーじゃない昔は赤ちゃんにも昔話を聞かせていました。
長女1歳は繰り返しのリズムやかけ声に体を揺らして笑顔で反応しています。4歳長男は大好きで、毎日絵本の前に読んでます。
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ロングセラー絵本は長く楽しめる
冬に読んで欲しいロングセラー絵本を紹介しました。
店頭に置いていない本も多いので、ネットで買うと良いですよ。
ロングセラー絵本は何年も楽しめる絵本が多いです。
1、2歳でもリズムが楽しめたり、絵でストーリーが追えるようになっていたりしますし、年齢が上がると話の内容も絵の細かなとこも楽しめるようになっています。
ロングセラーをさらに厳選したラインナップです。
ぜひ読んでみてくださいね。
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