「ぐりとぐらってどんな絵本?」
「大好きなんだけどグッズあるのかな」
本や作者、グッズの情報があちこちちらばっていて探すのが大変ですよね。
この記事では、基本的な情報から裏話やグッズなど、ぐりとぐらがもっと楽しくなる情報をまとめました。
実際読んだ本や使ったグッズもレビューしています。
リエシカ
- 未就学児3人のママ
- 保育士資格あり
- 育児本300冊&絵本の関連本50冊読破
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『ぐりとぐら』ってなに
お料理することと食べることが好きな双子ののねずみ描いた絵本シリーズ。
主人公のねずみの名前が「ぐり」と「ぐら」です。
実姉妹である中川李枝子が文章を書き、大村百合子が絵を描きました。
『ぐりとぐら』が初めて登場したのは、1963年に福音館書店が発行する雑誌『母の友』に掲載の「たまご」という作品。
2023年でシリーズ誕生から60周年を迎えました。
シリーズ発行部数は累計2,150万部*。
世界で9か国語にも翻訳されています**。
『ぐりとぐら』の魅力
保育士資格もち、3児のママ目線で考えてみました
子どもが没入する魅力①
ぐりとぐらは子どもそのもの
作者の中川李枝子さんは保育士だったため、子どものことをよく理解していました。
例えば、
『ぐりとぐらのおおそうじ』でぐりとぐらは、ボロ布を体に巻き付けて、自分たちが掃除用具になります。
子どもこういうのめっちゃ好き。
毛糸につまづいて転んでも、見知らぬ誰かが家に入ってきても、ふたりはずっと笑顔です
「今この瞬間を楽しく過ごす!」それが、ぐりとぐらと子どもの共通点。
読む子どもが自分のこととして絵本を楽しめる秘密なのかも。
子どもが没入する魅力②
絵本にはいりこんでしまう絵
余白の多い印象ですが、草花や家や動物など細やかに描かれていています。
例えば、
・季節や水辺には水辺の木々が生えている
・『ぐりとぐらとくるりくら』のくるりくらの家にはにんじんのモチーフの家具が多い
など、場所の雰囲気や、住む人の生活がありありと浮かんできます。
リアルに描かれていて子どもたちも『ぐりとぐら』の世界に入りやすいのです。
『ぐりとぐら」のよくある疑問
『ぐりとぐら』の作者・画家
ぐりとぐらの絵本を作っているのは姉妹です。
- 作家
中川李枝子(なかがわりえこ) -
1935年北海道札幌市生まれ。東京都立高等保母学院卒業後、1962年保育園(みどり保育園)に勤務のかたわら、創作を始めました。童話『いやいやえん』 (福音館書店) で厚生大臣賞、サンケイ児童出版文化賞など。
『子犬のロクがやってきた』 (岩波書店) で毎日出版文化賞を受賞。主な著書に童話『ももいろのきりん』『いやいやえん』『かえるのエルタ』エッセイ『絵本と私』 (以上、福音館書店) など多数。
- 絵本画家
山脇百合子(やまわきゆりこ) -
東京生まれ。上智大学卒。在学中から姉・中川李枝子の童話や絵本の挿絵を描きはじめました。
旧姓は大村で、シリーズ1作目の『ぐりとぐら』だけ旧姓になっています。『いやいやえん』『そらいろのたね』『かえるのエルタ』(すべて福音館書店)などの絵を描いた他、『そらをとんだけいこのあやとり』(福音館書店)などの自作絵本もあります。
『ぐりとぐら』の本
ぐりとぐらにはメインとなる、ストーリーの絵本の他に、大型絵本や小型絵本、ファンブックがあります。
実際に読んだレビューつきで紹介します。
メインの絵本シリーズ
ストーリーもの絵本は7作あります。
タイトル | 発行 | 季節 |
---|---|---|
『ぐりとぐら』 | 1967年 | 秋 |
『ぐりとぐらのおきゃくさま』 | 1967年 | 冬 |
『ぐりとぐらのかいすいよく』 | 1977年 | 夏 |
『ぐりとぐらのえんそく』 | 1983年 | 春 |
『ぐりとぐらとくるりくら』 | 1992年 | 春 |
『ぐりとぐらのおおそうじ』 | 2002年 | 春 |
『ぐりとぐらとすみれちゃん』 | 2003年 | 夏~秋 |
『ぐりとぐら』
圧巻の551万部*!日本を代表するロングセラー。
双子の野ねずみのぐりとぐらは、森で見つけたのは……大きな卵でした!
家からフライパンをもってきて、その場で料理をすることに。
いい匂いに森じゅうの動物たちも集まってきました。そして出来上がったのは――。
シリーズ第一作目の秋のお話。
歌に料理、動物と子どもの大好きなものがぜーんぶでてくる!
大人も童心にかえれるワクワクの一冊。
長男3歳も長女1歳も、何十回も読んでいるけど、まだまだ好きな本です。
『ぐりとぐらのきゃくさま』
ちょっとドキドキなクリスマスの絵本
森で遊んでいたぐりとぐらは、雪の上に大きな足あとを見つけました。足あとをたどって着いたのは、なんとぐりとぐらの家。そこにいたのは白いひげのおじいさんで--。
シリーズ2作目の309万部*の冬の絵本。
ぐりとぐらの家の中を一番見られる楽しい一冊。
歯ブラシやタオルやベッドがどれも赤と青と並んでいるのが、可愛くてニマニマしてしまいます。
『ぐりとぐらのかいすいよく』
ぐりとぐらが一緒なら泳ぎたくなる
ぐりとぐらが浜辺で遊んでいると、空きびんが流れてきました。中には手紙と地図が入っており、送り主はなんとうみぼうず!書かれたとおりに海を渡ると――。
シリーズ3作目の197万部*の夏のお話。
地図を読んで海を渡ったり、岩穴に入ったりとシリーズで一番冒険っぽいお話。
海を渡るときに詩がついていますが、童謡「海はひろいな 大きいな」の『海』のメロディーでぴったり歌えます。
『ぐりとぐらのえんそく』
うたがたくさん詰まった春の一冊
野原へ遠足に出かけたぐりとぐら。お昼まで時間があります。ぐりとぐらはマラソンを始めたけれども、毛糸にひっかかって転んでしまいます。毛糸を巻きながらたどっていくと――。
シリーズ3作目の175万部*の春のお話。
くまさんの家は戸棚の戸やドアが開いていて、新聞紙やちりとりが落ちています。
服もいばらにひっかけて小さくなってしまっても気づかないし。
なんだかだらなしのないくまさんでとっても可愛いなぁと読んでてホコホコします。
『ぐりとぐらとくるりくら』
新しいともだちとのわくわくファンタジー
朝ごはんを原っぱで食べるち決めたぐりぐら。
向かっているとぐりとぐらの帽子が誰に引っぱられました。上を見上げると、そこにいたのは二人の帽子をかぶった手の長いうさぎで--。
うそのようにてのながーいうさぎが登場したり、雲にのったり。
冒頭のぐりとぐらの部屋に掛けてあるカレンダーを見ると、日付は4月1日になっています。
エイプリルフールの日にしているところがなんだか素敵だなぁと思います。
『ぐりとぐらのおおそうじ』
子どもはこういうこと大好きだよね、と思う一冊。
窓をしめきっていた冬も終わると、ぐりとぐらの家はほこりだらけ! 「今日の仕事は、大掃除」と2ひきは決めます。でもほうきも、はたきも雑巾もボロボロで使いものになりません。そこで考えたのは――。
布を体中に巻き付けて自分が掃除用具になるなんて、子どもが大好きそうなこと。
これを読んだあと、「みて!」と呼ぶ4歳長男は手に靴下を履かせていました。
ぐりとぐらの世界に入っていったようです。
『ぐりとぐらとすみれちゃん』
ぐりとぐらの家にやってきたのはすみれちゃん。すみれちゃんはとびきり大きくて、固いかぼちゃをもってきました。でもなかなか割れなくてーー。
すみれちゃんが可愛い!
わたしもすみれちゃんになってぐりとぐらと一緒にカボチャ料理を食べたい。
ぐりとぐらの大判絵本
『ぐりとぐらの1ねんかん』
毎月ぐりとぐらと一緒のことがしたくなる
ぐりとぐらが過ごす1年間を季節感たっぷりの詩とともに紹介。
月刊絵本『こどものとも』の500号を記念して出版された絵本です。
大き目なのでサイズを確認して買うのが良いです。
何回も読みたくなるほど詩の言葉選びやリズムが素晴らしい!
月が変わるたびに読み返したくなる絵本です。
『ぐりとぐらのうたうた12つき』
『ぐりとぐらの1ねんかん』の姉妹版で、少し小さめ(普通の絵本より大きいです)。絵や詩が似ていて読み比べも楽しい。
メインストーリーの大型版
メインのストーリー絵本の大型版も数冊出版されています。
大画面でもっとぐりとぐらの世界に入り込めそうです。大人数に読むときにも◎
ぐりとぐらの小型絵本
『ぐりとぐらのあいうえお』
可愛すぎる言葉遊び絵本
「なんとまあ にんじん ぬいたら ねっこのひげが のびほうだい」。
リズムも絵もとびきり可愛いあいうえお絵本。
最後のページのぐりぐらにクスっと笑えます。
『ぐりとぐらの1・2・3』
初めての楽しい数絵本
「ふたごのふたり 2かいのまどから ふうせんふたつ とばした」など韻を踏んだ楽しい詩の数絵本。「5わ」「5きょく」「5つぶ」といろんなものを数えるとこも◎
「おとしはいくつ?」とぐりとぐらが聞くページがあるので、毎年誕生日に読んでも面白そう。
『ぐりとぐらのしりとりうた』
「一月はおしょうがつつるとかめめでたいいずみのみずをのむ……」「十二月はしわすすみずみのすすすすはらい……」軽快なリズムにのって、一月から十二月までの季節感たっぷりに、しりとりが次々に登場します。個性的で愛らしい動物たちに、子どもたちに大人気のぐりとぐらが加わって、楽しさ満点。絵と言葉のみごとなハーモニーをお楽しみください。(福音館書店より引用)
『ぐりとぐらのおまじない』
困ったときの救世主
「ちちんぷいのぷっ」でガラガラうがいをしたり、生活で使えるおまじないがたくさん。
子どもの「イヤ!」「やりたくない!」に楽しく対応できます。
どのおまじないも手や顔を動かして読めます。
4歳長男も2歳長女もすぐにマネしてきて楽しく読みました。
そのほかの絵本・本
『てんじつき さわるえほん ぐりとぐら』
『ぐりとぐら』の点字がついたバージョン。
カステラの焼けたシーンはふわふわ感が分かるような感触で面白いです。
『ぐりとぐらのバースデイブック』
2023年発売の『ぐりとぐら』の最新本!
名前やメッセージを書き込めるバースデイブック。
ぐりとぐらからのお手紙と特製シールつき。
幼稚園や保育園向けに販売されていた『ぐりとぐらから おたんじょうびおめでとう』を、読者からのリクエストで2023年09月05日に一般発売されました。
『ぼくらのなまえは ぐりとぐら』
『ぐりとぐら』が100倍楽しくなる
『ぐりとぐら』シリーズの制作裏話や、絵本に登場する料理、ぐりとぐらの指人形の作り方。
各家庭で歌われている「ぼくらのなまえはぐりとぐら~」のメロディーや、海外で出版された『ぐりとぐら』を紹介しています。
ぐりとぐらの『ファッション』をとりあげてるのが可愛い。
中川李枝子さんと山脇百合子さんの姉妹の会話が、仲の良さがうかがえます。
『ぐりとぐらの てづくりブック』
ぐりとぐらの世界が作れる
絵本に登場する料理のレシピや、ぐりとぐらの人形や折り紙など6つの作り方が載っています。
絵本の世界を立体的に楽しめるペーパークラフトキットがついています。
ぐりとぐらの人形の型紙もついてます。
『ぐりとぐらのたまご』
こどもに聞かせる一日一話
ここでしか読めないぐりとぐら
福音館書店の雑誌「母の友」の人気企画で、短いお話を30話収録。「母の友」だけに掲載された、未単行本化の『ぐりとぐらのピクニック』が読めます。その他加古里子の「だるまちゃんシリーズ」や西内ミナミ「ぐるんぱ」、神沢利子、瀬田貞二、筒井頼子さんなどそうそうたるメンバーのお話がこの一冊に集結。
長男は3歳ころから絵の少ない読み聞かせも、真剣に聞いていました。
グッズ
ぐりとぐらカレンダー2024
可愛くて季節感あふれる「ぐりとぐら」の壁掛けカレンダーは毎年売り切れる程人気。
書き込み欄は大きくて、使い勝手が良いと評判です。
- サイズ 26×37cm
- 月曜日始まり
- メモ欄あり
- 特製のシールつき!
ぐりとぐらかるた
子どもにも扱いやすいようにと何度も試作を繰り返してつくったかるた。
子どもでも持ちやすい大きさ。丈夫なので多少雑に、扱っても平気。
文字が読みやすいように大きな美しい文字です。
ぐら 絵はがきの本
はがきサイズの名場面集
ぐりとぐらの絵本の名場面のポストカード20枚。
少し厚めのしっかりした紙で折れ曲がりにくいです。
四季折々の絵柄なので、季節で買えて家に飾っても◎
はがきに出すのが勿体なくなる可愛さです。
絵本作家マスキングテープ 山脇百合子
ぐりとぐらではありませんか、山脇百合子さんの絵のマスキングテープもあります。
『ぐりとぐら』の製作裏ネタ
- 「ぐり」「ぐら」の名前の由来
中川さんと山脇さんは若い頃フランス語を習っていました。
先生から借りた絵本に出てくる歌の「グリグラ」というような歌詞が由来です。響きが気に入ったとか。 - なんでぐりとぐらはオレンジ色なのか
薮内正幸さんの紹介で、科学博物館の研究室にネズミの標本を見に行きました。
そこにオレンジ色のネズミがいたそうです。
- 『ぐりとぐら』
-
- パンケーキがでてきた理由は、有名な本『ちびくろサンボ』がホットケーキを焼いていたので「向こうを張った」そう。
- ぐりとぐらが双子なのは中川さんが双子に憧れていたから。
双子はいつも一緒にいられるし、喧嘩もせず、いつでも仲良くして助け合っているイメージだったそうです。
- 『ぐりとぐらのかいすいよく』
- 『ぐりとぐらのえんそく』
-
家の脇をジョギングしていた熊にそっくりな人がいモデルになった。
絵本で登場するカラマツの森は、山脇さんがその夏の旅行で見てきた信州の森を描きました。 - 『ぐりとぐらとすみれちゃん』
-
小児がんので4歳で亡くなった実在の女の子がすみれちゃんのモデルです。
すみれちゃんは食べ物も食べれなくなったときも『ぐりとぐらのえんそく』のお弁当シーンが特に好きでよく眺めていました。 - 『ぐりとぐらのいちねんかん』
-
ぐりとぐらの絵本はいつも中川さんが文を書いて山脇さんがあとから絵をつけますが、
この絵本はいつもとは逆で山脇さんが先に絵を描いて、後で中川さんが詩をつけました。
「ぐりとぐらのたまごのくるま」の無料ぬりえ
『ぐりとぐら』のラストシーンたまごのくるまの塗り絵が無料でダウンロードできます。
絵本ではたまごの2両目に荷物を載せていますが、塗り絵では何も描かれておらず、好きなものを描けて想像も膨らみます。
ダウンロードはこちらから↓
福音館書店「お絵かきシート」
4歳長男も2歳長女も塗り絵を見て大興奮!
イベント・そのほかの情報
イベント情報
福音館書店のホームページや、X(旧Twitter)などで最新情報が手に入ります。
キャンペーン
2023年は『ぐりとぐら』の60周年で、キャンペーンが目白押し。
限定のエプロンやお弁当が当たるキャンペーンはこちら。
絵本を購入したら60周年記念のすごろくも付いていました。
まとめ
世界中で子どもも大人も魅了する、ぐりとぐらの情報をまとめました。
主に参考にしたもの
- ぐりとぐらの各絵本、その他この記事で紹介された本
- 福音館書店のサイトぐりとぐらのページ(2023/9/4閲覧)
- *「ミリオンぶっく」https://www1.e-hon.ne.jp/content/cam/2023/millionbook.html(2023/9/4閲覧)
- *国立国会図書館のサイト「国際子ども図書館開館10周年及び国民読書年記念展示会 日本発☆子どもの本、海を渡る」https://www.kodomo.go.jp/anv10th/special/gurigura.html#:~:text=%E6%9C%80%E5%88%9D%E3%81%AB%E5%A4%96%E5%9B%BD%E8%AA%9E%E3%81%AB,%E3%82%92%E8%81%B4%E3%81%8F%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%80%82(2023/9/4閲覧)
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