- 小人や妖精やトロルが出てくるファンタジーがすき
- 草花や虫、動物など自然がすき
- 優しくてかわいい絵がすき
©エルサ・ベスコフ 1976 福音館書店
代表作。図書館でもよく置いてあります。
優しい水彩の絵と、素朴なお話が世界中で愛されるエルサ・ベスコフ。
私も大のベスコフファンで、ちょっとずつ絵本を買い揃えています。
この記事では読み聞かせた感想や、取り扱い店、雑貨を紹介します。
リエシカ
- 未就学児3人のママ
- 保育士資格あり
- 育児本300冊&絵本の関連本50冊読破
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エルサ・ベスコフについて
スウェーデンの児童文学作家・絵本作家。
エルサ・ベスコフ(Elsa Beskow)1874-1953年。
略歴
スウェーデンのストックホルム生まれ。
幼いころから、庭や森の草花をいつまでも眺めていました。
芸術学校を卒業した後、母校の小学校で美術の教師として働く。牧師のナタナエル・ベスコフと結婚。教師をやめ、絵本などの挿絵の仕事を始める。
1897年に『ちいさな ちいさな おばあちゃん』(偕成社)で絵本作家デビュー。
リビングで子どもに囲まれ、ひざに子どもを乗せたまま絵を描いたそう。
6人の子どもを育てながら33作品を発表した。
受賞
1952年 ニルス・ホルゲルッソン賞(子どもの絵本に対するスウェーデンの最高賞)
主な作品
『ペレのあたらしいふく』、『もりのこびとたち』、『おもちゃ屋へいったトムテ』(すべて福音館書店)、『ラッセのにわで』(徳間書店)など。
【参考図書】エルサ・ベスコフ(2001).『ちいさなちいさなおばあちゃん』.偕成社.
販売中のエルサ・ベスコフの絵本7冊
今販売されているベスコフの絵本をまとめました。
名作ぞろいのベスコフの絵本ですが、未邦訳や廃版になったもの多く、出版社もバラバラです。
実際に読み聞かせした感想と、子どものリアクションも描きました。
ペレのあたらしいふく
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
ベスコフの絵本でも圧倒的人気を誇る絵本。
男の子がひつじの毛から服を作るという一大イベント。それを丁寧に、あくまで素朴に描いているとこが素敵です。
初めて読んだときは「あぁこんな絵本を子どもに読んであげたかったんだ」と思わされました。
【あらすじ】ペレは可愛がっている子羊の毛で洋服を作ろうとしますが……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳)おのでら ゆりこ (出版社)福音館書店 (初版)スウェーデン年 日本1976年
もりのこびとたち
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
ここまで小人目線で描かれた絵本はない。
だから背の低い子どもたちもこの絵本に魅了されるのかも。
アリに噛まれて泣いている子どもを心配してるかたつむりやトカゲ、
末っ子がひもで引っ張るおもちゃにしているまつぼっくり、
お母さんの赤いきのこ帽子がちゃんとボンネットになってる設定。
生活が細かく描かれていて、子どもも小人の暮らしを鮮明に想像できそう。
小人や動物、自然どれも美しくて、何度でも読みたくなります。
【あらすじ】深い森の奥、松の木の根もとにある小人のおうちがあって……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ(訳)おおつか ゆうぞう(出版社)福音館書店 スウェーデン1910年 日本1981年
おりこうな アニカ
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
丁寧な暮らし、動物、小人などベスコフの魅力が集結した一冊。
牧場に住む子どもの素朴な生活に、自然に小人が登場します。
毎日ファンタジーと隣り合わせに住んでる子どもには、ぴったりの絵本。
アニカを叱るおじさんが怖い?というレビューもありますが、子どものために叱って、すぐに子どもに謝れもする大人で素敵だなぁと私は思います。
【あらすじ】小さなアニカは自分のことは何でもできますが、ある日牧場の柵が壊れて……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳)いしいとしこ (出版社)福音館書店 (初版)スウェーデン1983年 日本1985年
おひさまのたまご
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
妖精が森の中で見つけたオレンジ色の丸いもの。わらいがえるやねっこじいちゃん、森の動物を巻き込んでの騒ぎになる、さわやかなファンタジー。
「スカスカしているオレンジは妖精が飲んだから」という、本当に子ども心を分かっているなぁと思う可愛いお話。
「じつは……」と始まるオチも、『ラッセのにわで』のラッセぼうやが登場も、スコフの遊びが楽しい一冊です。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳)石井登志子 (出版社)徳間書店 (初版)スウェーデン1994年 日本2001年
ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
普通の男の子が主人公で話に入りやすいのか、長男が特にお気に入りでした。
絵の枠に登場する虫や草花をよく見ると、もっと絵本が楽しめるはず。
ブルーベリーの男の子、こけももの女の子が登場する軽めのファンタジーです。
【あらすじ】プッテは森へブルーベリーを摘みに出かけますが、全く見つからなくて……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳) おのでらゆりこ (出版社)福音館書店 (初版)スウェーデン1963年 日本1977年
リーサの庭の花まつり
対象目安:4,5,6歳,小学生,大人
お花が好きな人はメロメロになる
いろんな花の妖精たちが登場して目に楽しい。
花びらや葉っぱのドレスや髪型が、これ以上ないってくらいそのお花にぴったりです。
ハチやとりが歌う詩が7つでてきます。
少し長い絵本ですが、長男4歳、長女2歳は何回も読んでもじぃ~と聴いてます。妖精の世界に入り込んでいるのかも。
この絵本を見てから、道端や公園の草花を見ると擬人化してしまい、よけいお花が好きになりました。
【あらすじ】妖精たちの「花まつり」に招待されたリーサの前に現われたのは、草花たちが動いたりおしゃべりをしたりしているようすが…。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳) 石井 登志子(出版社)童話館出版 (初版)スウェーデン1914年 日本 2018年
どんぐりぼうやのぼうけん
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
秋がもっと楽しくなる冒険話
どんぐりぼうやたちに、はしばみ夫人、かささぎ夫人、マロニエの子ども……。
名前も姿もあいらしい登場人物たちで、読むのが楽しい。
どんぐりの一家は、どんぐりのティーポットでお茶を入れ、くもの糸で電話する。
ベスコフの想像力にはいつも驚きます。
お話はちょっと長めだけど、5歳くらいの子どもたちが主役なので、小さい子にもオススメ。
【あらすじ】どんぐりぼうやのオッケとピレリルが家の前で遊んでいると、強い風に飛ばされて……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳) 石井 登志子(出版社) 童話館出版(初版)スウェーデン1939年 日本2020年
古本なら手に入る絵本
ロサリンドとこじか
対象目安:4,5,,6歳,小学生
夏の始めに読みたいおとぎ話
登場する女の子、こじか、犬、どのキャラクターが可愛いくてたまらない。
女の子は優しいけれど、大切なものを守り抜く強さもあります。
ベスコフにしてはカラフルな絵本。
パキっとした色の絵本が多い近年ですが、子どもにはこういうやさしい色使いを見せたいものです。
【あらすじ】女の子がおじいちゃんと作った絵本はこんなお話です。「ロサリンドの大切なこじかが森へ逃げだしてしまい……。」
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳) 石井登志子 (出版社) 徳間書店(初版)スウェーデン年 日本2021年
ちいさなちいさなおばあちゃん
対象目安:1,2,3,4,5,6歳
ベスコフのデビュー作。
ちいさなちいさなおばあちゃん、ちいさなちいさなメウシ、ちいさなちいさなテーブル…と繰り返しが、子どもにはとても楽しいようで、クスクス笑い。短くまとまりいい絵本。登場したちいさなちいさなものたちが、全部ストーリーに出てくるキレイにまとまったお話。
巻末には訳者の石井登志子さんがベスコフの紹介を書いています。ベスコフがもっと身近に感じられるお話です。
ねこがミルクを飲む場面は、クローバーや植木鉢が怒っています。次のページには、壁に飾られたおばあちゃんの旦那さま?息子?の写真も怒っています。
【あらすじ】ちいさなちいさなおばあちゃんが、ちいさなちいさな家に住んでいて……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ(訳)いしい としこ (出版社)偕成社 (初版)スウェーデン1897年 日本2001年
カイとカイサのぼうけん
対象目安:5,6歳,小学生
長男4歳が没入した名作ファンタジー
初めて読み聞かせたときから、絵に見入ってじぃ~っと聞いてました。
魔法を使う小人、ドラゴン、お姫様、トロルが登場する本格ファンタジーですが、サッパリした分で子どもにお話が追いやすいです。
ベスコフの優しい絵が、描きこまれすぎていないので子どもが想像する余地があるのがいいです。
【あらすじ】カイとカイサが枯れ木に乗って遊んでいると、いたずらトムテが魔法をかけて……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ(訳) まつむら ゆうこ (出版社)福音館書店 (初版)スウェーデン年 日本年
ペッテルとロッタのクリスマス
対象目安:4,5,6歳,小学生
ヤギおじさんにふんした大人が、クリスマスにプレゼントを持ってくるネタバレ?があります。
サンタではありません。
4歳長男と2歳長女には普通に読みましたが、サンタの話とは思ってないようす。
ペッテルとロッタの純粋なきもちが伝わってきて、クリスマスに何度も読みたくなります。
ねこのエスメラルダに子ネコが産まれています。こういう細かい生活の変化が描いているのもベスコフ絵本の魅力。
【あらすじ】クリスマスが近づくと、3人のおばさんは忙しそう。ペッテルとロッタは不思議がりますが……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ(訳)ひしき あきらこ (出版社)福音館書店 (初版)スウェーデン年 日本2001年
ペーテルおじさん
対象目安:4,5,6歳,小学生
珍しく大人が主人公のお話。
切ないのにサクっとしめる終わり方も好きです。
家を建てるシーンも、どの子も丁寧に作業していて、あ「あぁベスコフの絵本だなぁ」としみじみする一冊。
【あらすじ】人気ものペーテルおじさんは、何でもできて親切だけれど……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳)石井登志子 (出版社)フェリシモ (初版)スウェーデン1949年 日本2002年
おやゆびひめ
対象目安:4,5,6歳,小学生
淡い色でまとまったアンデルセン童話。
おやゆびひめが素朴なんだけれど、言葉にできないくらいキレイで可愛い……。
よくを言えばもう少し笑ってる顔がみたかったかも。
絵が美しいけど控えめで、子どもが話を聴いて想像を広げられるような絵本が廃版になってしまうのは残念です。
長いので、童話を自分で読めるようになった子にも。
【あらすじ】女の人は小さな子が欲しいと、魔女に小さな花の種をもらい……。有名なアンデルセン童話。
【絵本情報】(原作)H.C. アンデルセン(作)エルサ・ベスコフ(翻訳)石井 登志子 (出版社)フェリシモ (初版)スウェーデン年 日本2001年
なきむしぼうや
対象目安:2,3,4,5歳
「泣き虫はよくない」という本。
教育的なお話は好きではないですが、この本は魔女が出てくるファンタジーもので、終わり方もさわやかで押しつけじゃありません。
あくまで「子どもが楽しむ物語」に徹しています。
泣きながら笑うシーンは、長男4歳が泣きそうな時に「かなしいよ、うぇ~ん」と再現したらニヤァって笑ったりして、絵本の効果もてきめんです。
【あらすじ】すぐに泣くなきむしぼうやの前に魔法使いのおばあさんが現れ……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳) 石井 登志子 (出版社) 徳間書店(初版)スウェーデン1905年 日本2002年
雪のおしろへいったウッレ
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
冬の本格ファンタジーはコレ
4歳長男が身をを乗り出しながら見入ったり、雪遊びするシーンで「シューって!ソリ楽しそう」と始終ワクワクしていました。
小さな子でも、ベスコフの絵本ならファンタジーの世界にどっぷり浸ってしまいます。
「冬王」「霜じいさん」「雪どけばあさん」「春の王女」は、名前も姿もかわいい。
季節や自然が人になるおこんな風になるんだろうなという姿で、子どもの想像力を刺激するはず。
【あらすじ】ウッレが冬の森へ行くと霜じいさんが現れ、冬王さまのお城へ連れていってくれます……。
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (訳)石井登志子 (出版社)徳間書店 (初版)スウェーデン1907年 日本2014年
エルサ・ベスコフ作の童話
おもちゃ屋へいったトムテ
対象目安:4,5,6,小学生
【絵本情報】(作)エルサ・ベスコフ (絵)ささめや ゆき(訳)菱木 晃子 (出版社)福音館書店 (初版)日本1998年
人形屋さんの子どもがトムテ人形と入れ替わって、おもちゃのお店で売られてしまった!おもちゃ×冒険のワクワクドキドキなお話。
ベスコフがお話を考えて、絵は別の方が描いています。
人形と子どもが入れ替わっている設定で、4歳長男は自分が人形になったかのように物語にのめり込んでいました。
取り扱い店舗
「エルサ・ベスコフの絵本はどこで買えるの?」
残念ながら実店舗の書店ではほとんど目にしません。
たま~に『ペレのあたらしいふく』を見かけるくらい。
ネットで買うしかないのが現状です。
\エルサベスコフの絵本はこちら/
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もっとベスコフが書店に並ぶ日が来ますように…。
ベスコフの雑貨
エルサ・ベスコフの絵本のキャラクターが登場する雑貨もあります。
マグカップや、トレイ、ポストカード、画集やカレンダー。
人気があったり古かったりで、なかなか手に入らないのが悲しい。
【Design House Stockholm】Elsa MUG エルサ マグ
ベスコフ絵本のキャラクターが描かれたボウル。
私物の写真の、持ち手つきのマグもあります。
ベスコフの絵が可愛い、ABCと123のぬりえ。
※スウェーデン語なので注意
\他にもポストカードや雑貨もあります/
楽天市場でベスコフの雑貨を探す
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エルサ・ベスコフについて書いた本
ベスコフだけ論じている本や、ベスコフが書いた日本語訳の本は見つかりませんでした。
その中でスコフについての話が出てくるのがこちらの本。
シュタイナー教育について書かれた本です。
シュタイナー教育では子どもの創造力をはばむかもしれないので、基本的に絵本を見せません。
ですが松井さんのお子さんが通ったアメリカのシュタイナー学校に、ベスコフの絵本が何冊も置いてありました。
ベスコフの絵本について書かれたのは数ページですが、ベスコフ絵本の良さがう~んと伝わる紹介がされています。
著者の松井さんのするどい視点や、ついうなずきたくなる語り口調が好きで、何度も読んでいます。
子どもの毎日を丁寧に楽しくするシュタイナー教育。
育児のヒントがたくさん詰まってて、育児本としてもおすすめです。
ファンタジー、自然好きはマスト
エルサ・ベスコフの絵本や魅力を紹介しました。
ファンタジー好き、自然が好きは買って間違いなし。
子どもはもちろん大人になっても何度も読み返したくなる絵本ばかりです。
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