「猫が出てくる絵本を読んであげたい!」
身近な動物なので、小さい子も興味を持ちやすい猫です。
かわいく、かっこよく、自由な性格は絵本にもひっぱりだこ。
山のようにある絵本の中から、どの絵本を選べばいいのでしょうか。
オススメするのが20年以上、長いときは100年以上、子どもに読み継がれてきたロングセラー絵本。
ロングセラー絵本を選ぶ良さはこちら。
・長い間読まれてきた魅力があるから、自分の子どもも夢中にりやすい
・整った長文や豊かな言葉が多いので、語彙力や読解力がグンと身につく
・絵本選びの失敗が減り、お金と時間の節約になる
この記事では絵本の勉強をした3児の母が、実際に読み聞かせた中から「これだけは読んであげたい!」と思う絵本を紹介します。
子どものリアクションや、読み聞かせする大人が楽しめるように裏話なども書いています。
リエシカ
- 未就学児3人のママ
- 保育士資格あり
- 育児本300冊&絵本の関連本50冊読破
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ねこが登場するロングセラー絵本8選
絵本と子どもの勉強をした3児の母が、実際に読み聞かせをして、子どもが好きになった本から「これだけは読んであげたい!」と思うのを真剣に選び抜きました。
ノンタンぶらんこのせて
対象目安1歳~
「ルールがあるからルールを守る」こと多くないですか?
ブランコにのりたいから独り占め。でも「皆が怒ってバツが悪いから順番を守る」という、自分の気持ちベースの話がとっても良い。
わがまましたい気持ちや、謝られると「いいよ」と受け入れる心の広さも幼児そのもの。ノンタンシリーズが幼児に人気の理由かなと思います。
ノンタンはぶらんこをひとりじめして、順番をかわろうとしません。出版 1976年
赤ちゃん版ノンタンシリーズもおすすめ。
太い線で見えやすいのか、次女0歳も足をバタつかせて見てます~
ちいさなねこ
対象目安2歳~
小さい子にも見やすく描かれた絵や、分かりやすい簡潔な文で、初めてのストーリー絵本にぴったり。
子猫の冒険したい気持ちが小さい子どもにシンクロするのか、長男も長女も大好き。
著者の石井さんが昔飼った猫がモデル。5,6年かけてお話を考えました。画家の横内さんは会社員でしたが、絵のすり合わせに石井さんの家に通い、ほぼ徹夜でこの絵本を描いたそう。
子猫が家の外へとびだしました。子どもに捕まったり、車にひかれそうになったり、危機一髪を逃げ切りましたが……。(出版 1967年)
100まんびきのねこ
対象目安3歳~
子どもが好きな繰り返し言葉に、きれいなオチに、モノクロのち密な絵にと完成されていて「古典絵本っていいなぁ」と思わせてくれます。
繰り返し言葉は3歳長男も楽しみました。内容は大人が読んでも深くて、長く楽しめます。
年をとったおじいさんとおばあさんは、寂しいのでねこを飼うことに決めました。ねこを探しに出かけたおじいさんが辿り着いたのは‥・・・。出版 1961年
あくたれラルフ
対象目安3歳~
あくたれのラルフが自分に重なるのか(?)、長男が2年以上ちょこちょこ読んで欲しがる絵本。
北欧の独特の絵が楽しい。
あくたれすぎる我が子とラルフが重なり、にくたらしいラルフが愛しくなってくるから不思議。
- 本文1ページ目の背景は真っ白だけど、実は表紙と同じ場面。
- サーカスで風船で飛ばされた犬は、後でラルフがゴミ箱を漁っているページにもこっそり登場しています。見つけてね。
ラルフはとてもあくたれ。お父さんもお母さんも困り果てています。ある日家族でサーカスを見に行くと……。出版 1995年
長ぐつをはいたねこ
対象目安5歳~
ハンス・フィッシャーの描くネコってなんでこんなに魅力的なんでしょう…。長靴をはいた猫が賢くてユーモラスで、何回読んでも可愛いさに悶絶します。いろんな方が書かれてますが、文も絵もこの絵本が一番いい。
絵物語に仕立てて、「実はネコは裏ではね・・・」と注釈をつける展開は、小学生になってからも楽しめそう。
粉屋が死んで、3人の息子の末っ子が引き継いだ遺産は、1匹のネコでした。落ち込む末息子に、ネコは長ぐつと袋を1つ用意するように頼みます。
(出版 スイス1980年 日本1980年)
実は【隠れネコ】がいる絵本2選
どーんとネコが主役の絵本もいいけど、こっそり隠れているネコも良い味出していて可愛いです。
ねむりひめ
対象目安4歳~
表紙にも描かれているネコちゃん。姫の側にいつもいて、怖がったりリラックスしていたり、状況を分かりやすく説明してくれています。この猫ちゃん無しでは味気のない絵本になっていたはず。
なぜか姫の結婚式のシーンだけ登場せず。見守る役が終わったからなのかな?いつも勝手に切なくなっています。
作者のホフマンが、病気で療養している次女のために描いた絵本。娘は猫が大好きで、可愛がっていた猫を登場させました。
参考図書:松居直(2003).『絵本のよろこび』 .NHK出版.
待望の女の子が生まれた王さまは盛大なお祝いをひらきますが、招待されなかったうらない女現われ・・・・・・。グリム童話。出版 ドイツ1959年 日本1963年。
はじめてのおつかい
対象目安3歳~
主人公の女の子が行ったお店に、寝ている黒ネコが登場します。
クロネコは初め文章にも書かれていました。でも絵に登場するだけでも存在感があるので、文に出てこない方が女の子の気持ちに焦点をあてやすいという判断になって文章は省きました。
作者の筒井さんが子どもの時に飼ってたネコがどれも黒ネコだったそうです。
探しもの絵本級にいろいろ隠れています。
- 家出ネコ
3回も登場する緑の掲示板。そこにネコを「さがしています」の貼り紙が。 - カゴから逃げた鳥
8、9ページの友達に会う場面。左手前の家に窓には、空の鳥かごを持った人がいます。 - 絵の教室
掲示板に「えのきょうしつ」の貼り紙。8、9ページには絵を描いてる人がいる家があります。先生の名前は「はやし あきこ」。 - 音楽の教室
掲示板に「おんがくきょうしつ」の貼り紙。8,9ページに楽器を弾いている人は男性と女の子の2人います。貼り紙をよーく見ると「しんご」と先生の名前があります。
【探しものの答え】
全て8,9ページの友達のともちゃんに合う場面。
①迷いネコ
左ページ上部の塀の上を歩いています
②カゴから逃げたトリ
右ページ左上の電線に黄色のインコが留まっています。
(左ページの左上に白いトリが留まっているんですが、これもかなぁ。
皆さんはどう思いますか?)
③絵の教室
左ページの右上
部屋でキャンバスに絵を描いている人がいます。
貼り紙に書かれた先生の名前は「はやしあきこ」。
「はじめてのおつかい」の絵を描いた人です。
④音楽教室左ページ上部真ん中
部屋でギターを弾いている男の人がいます。
右ページにもピアノを弾いている女の子がいますが、貼り紙の先生の名前は「しんご」とあるので、男性かなと思います。
ママに頼まれて牛乳を買いに出かけみいちゃんですが……。筒井 頼子 作 / 林 明子 絵出版 1977年
読むほどメリットも大きくなる
子どもが没入する魅力があり、勉強の土台も育てる厳選ロングセラー絵本を紹介しました。
ただし語彙力や読解力は、何回も読み聞かせするからこそ身につくもの。
子どもの成長はあっという間なので、明日からでも読み聞かせのラインナップに加えてみてくださいね。
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