「子どもとのキャンプ、何持っていこうかな」
絵本と本、絶対持って行って欲しい。
なぜなら、
「雨降ってきた!外であそべない!」
「ゆったり過ごしたいけど、手持ちぶたさ過ぎる」
そんなときに、とっても助かります。
この記事では絵本に詳しい私が、「キャンプに持っていくなら、ここから選んで」と思う絵本を厳選。
- 内容も絵も「子どもに読んでおきたい」と思えるロングセラー絵本
- キャンプにぴったりの内容
- 実際に読み聞かせして、子どもが何回も「読んで!」と好リアクション
「自然だらけ」や「ほんとうに真っ暗な夜」など、普段とはちょっと違う環境にピッタリの絵本を選びました。
キャンプをもっと堪能したいなら、この中から絵本を選べば間違いなし。
リエシカ
- 未就学児3人のママ
- 保育士資格あり
- 育児本300冊&絵本の関連本50冊読破
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キャンプに持っていきたいロングセラー絵本2選
はじめてのキャンプ
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
【絵本情報】(作)林 明子 (出版社)福音館書店 (初版) 1984年
■内容
大きい子たちと一緒キャンプに行きたい、小さい女の子なほちゃん。「ちいさいこは すぐ泣くからだめ」と言われますが……。
『おつきさまこんばんは』『こんとあき』など名作を描いた、林明子さんが作った絵本です。
■特にいいところ
ただ「キャンプに行って楽しい!」というお話ではなく、
「キャンプで重い荷物を持ったり、怖い目にあったりするけど、小さい子なりにできることをする」
行動や感情が、とことん子ども目線で描かれたお話です。
■実際読み聞かせたレビュー
5歳長男、3歳長女がすごいハマりました。
これ読んでから「テントのキャンプに行きたい」と言い出しました。
夜の怪談シーンがあります。
大人の私がちょっとドキっとしたけど、子どもは普通に聴いていました。
キャンプ前に子どもに一度読んで、怖がるか試しておくといいかもしれません。
■こんな方におすすめ
- 3~小学低学年の子
- キャンプでなにをするか伝えたい
- 初めてキャンプにいく
よあけ
対象目安:3,4,5,6歳
【絵本情報】(作)ユリー・シュルヴィッツ (訳)瀬田 貞二 (出版社)福音館書店 (初版)1977年
■内容
夜明け前の湖のほとりに、おじいさんと孫が眠っています……。
2人が起きるまでの周りの情景や、二人が起きて船出の準備をする様子をたんたんと描いた絵本。
美しい自然の絵と、ていねいな日本語にほれぼれします。
■特にいいところ
澄んだ朝のにおい、カエルが「ぴちょん」と水に飛び込む音、火のあたたかさ。
どれも文に書かれていないのに感じて、五感がさえわたる不思議な一冊。
キャンプの静かな朝を楽しむのに、これ以上ないピッタリな絵本。
■実際読み聞かせたレビュー
『指輪物語』『ナルニア国ものがたり』などを訳した、瀬田貞二さんが訳しています。
「こんな日本語を聴かせたい!」
と思う美しい日本語の文です。
長男3歳もリズムや五感が楽しいのか、「くろぐろとしずもる」など、よくマネしてました。
■こんな方におすすめ
- キャンプの朝時間を楽しみたい
- 五感を使ってキャンプを体験して欲しい
- 自然や動物たちの美しさに気づいて欲しい
- 短めの文がいい
キャンプに最高に合う昔話絵本&昔話読み聞かせ5選
- 夜が出てくる
- 山や森が舞台
- 怖すぎない
ふるやのもり
対象目安:4,5,6,歳,小学生
【絵本情報】(再話)瀬田 貞二 (絵)田島 征三 (出版社)福音館書店 (初版)1969年
■内容
雨漏りする家に住むおじいさんとおばあさんの会話を、泥棒とおおかみが盗み聞き。この世で一番怖いのは「ふるやのもり」というものらしいが……。
■特にいいところ
トンチのきいたTHE昔話!的なお話。
「言葉あそび」と「言い伝え」の両方が楽しめます。
■実際読み聞かせたレビュー
長男が2歳のころから読んでいましたが、「言葉あそび」は5歳のときに理解しました。
言葉あそびが分かってないときも、ストーリーは楽しんでいました。
理解できるようになる子どもの成長も楽しめました。
■こんな方におすすめ
- 昔話らしいお話がいい
こぶじいさま
対象目安:2,3,4,5,6,歳
【絵本情報】(再話)松居 直 (画)赤羽 末吉 (出版社)福音館書店 (初版 )1980年
■内容
山のお堂に泊まった、ひたいに大きなこぶがあるおじいさん。夜中に鬼がたくさんやってきて……。
■特にいいところ
動物や自然など和の雰囲気がしっかり伝わる一冊。色使いも和で、発色がとにかくキレイ。
■実際読み聞かせたレビュー
省略されずに3回繰り返される歌は、とってもに楽しんでました。
■こんな方におすすめ
定番の昔話がいい
読みがたり ○○のむかし話(各都道府県の昔話)
対象目安:3,4,5,6歳,小学生
■内容
各都道府県で語り継がれている昔話を集約。
大阪の本なら、住吉やら大阪城やら、土地ならではの場所が登場します。
帰省されるなら、両親や祖父母に知っている昔話があるか尋ねるのも楽しいそうです。
■特にいいところ
自分に親しみのある方言や地名が出てくるので、読んでいて楽しい!
本に登場する「方言の一覧」や「地名の地図」も載っていて、すぐに参照できるのがいいです。
■実際読み聞かせたレビュー
いろんな昔話本を読み聞かせますが、1,2位を争う人気の読み聞かせ本。
普通の絵本などと違い、方言が強めなのが楽しいようで、よくマネしてます。
※注意※
方言バリバリなので、あまり知らない方言の都道府県の本を買うと読むのが大変です。
■こんな方におすすめ
- 帰省する
- ちょっと変わった昔話が読みたい
- 地元に愛着を持って欲しい
- 昔話をあまり読んだことがない
本の付録に「昔話ってなに?」「読み方のポイント」が初心者にも分かりやすく書かれてあります。
都道府県によっては、品切れ&廃版になっています。
夫の出身地である福岡版は在庫切れで手に入らず……。(楽天で3万で販売されてる(泣))
品切れが心配な方は、早めに買うのをおすすめします。
※↓愛知になってますが、各都道府県を一覧で探せます
日本の昔話①~⑤
■内容
日本の代表的な昔話301話を5巻にあつめた、読み聞かせシリーズ。
昔話の研究者である小澤俊夫さんの、「正確な再話」
とことん調べつくす赤羽末吉さんの描く、「忠実な挿絵」
ちゃんとした昔話を、たくさん、楽しめる、昔話読み聞かせ本の決定版。
■特にいいところ
昔話をあまり知らない子でも、絵でイメージできるのが、この本のいいところ。
挿絵はどこかユーモラスながら、日本の和を感じる美しい絵。
しかも巻末には、本に登場する道具の図鑑が載っている!
子どもに「ねぇ、つづらってなあに?」と質問されても、サッと絵で説明できるのが助かります。
■実際読み聞かせたレビュー
共通語なので読みやすい。
季節で巻が分かれているので、季節感のある話をすぐ見つけらます。
秋だったら「稲」「落ち葉」など、リアルタイムで身近なものが登場するので、子どもの食いつきがよかったです。
■こんな方におすすめ
- たくさんゆったり時間を過ごす予定
- キャンプのあとも昔話を楽しみたい
- 子どもが昔話を知らない(絵でイメージできる)
全5巻の季節の分け方はこちら
巻タイトル | 季節 | 内 容 | 詳細をみる |
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① はなさかじい | 正月から春 | 「夢見小僧」ほか58話 | 楽天 ・ Amazon |
② したきりすずめ | 初夏 | 「田植えぎつね」ほか59話 | 楽天 ・ Amazon |
③ ももたろう | 夏 | 「つぶ婿」ほか65話 | 楽天 ・ Amazon |
④ さるかにかっせん | 秋 | 「風の神と子ども」ほか61話 | 楽天 ・ Amazon |
⑤ ねずみのもちつき | 冬 | 「雪おなご」ほか58話 | 楽天 ・ Amazon |
子どもに語る 日本の昔話①~③
メジャーな昔話が知りたい・口調や雰囲気を重視する方
■内容
全国の昔話から子どもが喜ぶ話を選び抜いたシリーズ。各巻25話くらい収録されている。
■特にいいところ
巻末んいある各話の簡単な説明は、大人は読んでおくと話をもっと楽しめる。小さくて軽いので、外出のお供に最適。絵本と違って長い時間をつぶせていいですよ。
■実際読み聞かせたレビュー
程よく方言が入っていて、昔話口調をしっかりめに楽しみたい方向け。
■こんな方におすすめ
- 持ち運びしやすいよう軽いのがいい!
- とりあえずお試しだから、お話の数はすくなくていい。
↓全3巻。一冊からでも買えます。
絵本トーク大歓迎♪